先輩社員
シミュレーション技術の進化の先に、
より安心な未来の暮らしがあります。
シミュレーション
シミュレーションエンジニアリング部
MILS技術室
杉本 彩香
2010年入社
シミュレーション技術の進化の先に、
より安心な未来の暮らしがあります。
SECTION 01 MILSを通して実現できること
自動車の開発現場では車両の機能や挙動をコンピュータ上で再現し、設計や検証に活用する、MBD(モデルベース開発)が幅広く行われています。新たな制御を搭載した車両の動きをシミュレーションできるモデルにより制御検証することによって、開発期間の短縮や品質向上を実現することができます。
さまざまなシミュレーション手法がある中で、特に開発の上流工程で活用されるのが、私の部署が開発しているMILS(Model in the Loop Simulation)です。エンジンやモータなどの制御モデルの検証に使用されます。
私たちの役割は、お客様(トヨタ自動車)が開発した制御モデルに対応したMILSを構築し、検証を行うことです。たとえば「暗くなったら自動でライトが点く」という制御を行うとしたら、その検証を行うためのMILSが必要になります。どのくらいの明るさの状態でテストするかをお客様と共有し、その明るさを再現できるMILSを構築します。実際にシミュレーションを行って機能を検証することも私たちの仕事です。
SECTION 02 誰もが安全に運転できるように
エンジンやモータなど制御対象ごとにMILSがある中で、私は先進運転支援システム(ADAS)の新規技術評価を行うためのMILSを開発しています。ADASとは、車線から外れそうな時に警告をしたり、前方の車両を検知して自動ブレーキをかけたりして、安全な運転を支援するシステムです。その中で私は、車間距離を自動的に調整して運転を支援するACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)という機能を担当しています。
ADASがさらに進化し、より安全にクルマを運転できるようになることは、一人のユーザーとしてもうれしいことです。特に私には小さな子どもがいるので、ADASの機能が向上すればするほど安心感があります。
クルマという乗り物の便利さは日々実感していますが、私は運転すること自体が特に好きなわけではありません。でも、そんな自分だからこそ、運転技術に左右されずに誰もが安全にクルマに乗れる未来に大きな魅力を感じるのだと思います。自分の仕事に一生懸命取り組むことが、将来の生活の安心につながる。そんなモチベーションを感じながら、毎日の仕事に取り組んでいます。
SECTION 03 社員の成長を積極的に支援する文化
TTDCの一員として働く中で実感するのは、お客様からの信頼度の高さです。お客様からの依頼通りにMILSの構築や制御検証を行うだけではなく、「このモデルにはどういう目的があり、どういう制御をしたいですか?」「どういう評価を行いたいですか?」という情報を共有した上で、評価の内容自体をお客様と一緒に考える機会が増えています。こうして最先端の課題に向き合い、自動車の進化に貢献できることが、私の仕事のやりがいです。当社が長い時間をかけて積み重ねてきた信頼があるからこそ、お客様と深く関わりながら難しい課題に挑戦できるのだと思います。
また、働く環境としてのTTDCの魅力は、社員の成長を積極的に支援する文化があることです。女性社員にも責任ある業務やポジションが任される機会が多くあります。育休の取得などによってブランクが生じても、復帰後に元と同じ仕事に就くことができるので、それまでに築いたキャリアを手放す必要はありません。そうした風土が、当社ならではの働きやすさにつながっていると思います。
SCHEDULE
- 7:30
- 子どもを保育園へ送迎
- 8:00
- 在宅勤務開始。スケジュールとメールを確認し、当日の作業の優先順位を整理します。この日は、クライアントから依頼された制御評価を最優先で対応します。
- 9:00
- 制御評価依頼の背景と目的を確認し、MILSシミュレーションに必要な入力データを準備します。
- 12:00
- 昼休みを利用して本社へ移動
- 13:00
- MILSシミュレーションを実行し、制御出力データと自動合否解析の結果を記録します。
- 14:00
- 自動解析結果を確認。不明点がある場合は、手動で詳細な解析を行います。
- 15:00
- Teamsにてクライアントへ評価結果を報告
- 16:00
- 社内のプロジェクト担当者と定例ミーティングを実施
- 18:00
- 退社